インタビュー

静岡工場デザインセンター
インタビュー03

静岡工場デザインセンター

静岡工場では、透明なプラスチックフィルムや農業用フィルムのほかには、自動車用内装材、自動車用加飾フィルム、壁紙、建材用フィルムを生産している。これらの製品は、プラスチックフィルムをベースに、これを着色したり、その表面に細かい凹凸をつけたり、木目調やメタル調など様々な印刷を施した製品である。静岡工場デザインセンターでは、こうした凹凸のパターン、模様や柄のデザインを製作している。

松本直人 2007年入社/静岡工場デザインセンター主任

デザインを考えるだけがデザイナーの仕事ではない

私は、かつてデザインとは関係のない仕事に就いていましたが、学生時代からのデザインの世界への興味や憧れを忘れられず、デザイン系の専門学校を経てオカモトへの転職を決意しました。

転職前にはオカモトでの業務がこれほど多岐にわたるとは想像していませんでした。デザインセンターでの仕事ということで、パソコンを使ってデザインを考えることだけが仕事だと思っていましたが、製品に適したデザインをつくるため、お客様との会議に出席したり、製造現場のスタッフとの打ち合わせを重ねます。また、実際に製品として採用してもらうため、製品の試作にも携わり、自分の製作したデザインが実際の製品で生きるものかどうかの検討も行います。

こうした作業を通じて、自分がデザインした製品が使用される場所や環境について勉強しなければなりませんし、また、素材や加工技術についての知識も身につけなければなりません。これらの知識や情報は、上司や同僚、製造現場のスタッフらが丁寧に教えてくれますが、最初は戸惑いました。

実際の製品に自分のデザインが採用されたときの喜び

そうした苦労もありましたが、お客様との打ち合わせを重ねることで、次第にお客様が真に求めているものが何かを感じとれるようになり、それをデザインとして表現してみてお客様に評価、採用していただいた時には、大きな喜びとなって返ってきます。ある日、自動車の内装材のデザインとして自分の提案がお客様に気に入っていただき、実際に街を走る自動車の内装材として採用されたというニュースを耳にしたときには、自分の成長を感じ、充実感がありました。

お客様の担当者もデザインのプロですから、時には厳しい指摘を受けたり、提案した何点ものデザインのすべてが採用されないこともあります。でも、そうした評価を日々受けていることを通じて、少しずつですが自分が成長していることを感じています。

佐藤恵理子 2003年入社/静岡工場デザインセンター所属

中間素材のデザインを考えるということ

オカモトのデザインセンターに就職してみて、実際の仕事の内容は想像とは大きく違いました。静岡工場の製品はどれも「中間素材」ばかりで、近所のお店で見かけるような製品はありません。そうした「中間素材のデザインを考える」という作業は、私が想像していたようなプロダクトデザインを考えたり、商品パッケージのデザインを考えるというものではなく、最初は戸惑いばかりでした。

それでも仕事を進めるうちに、デザインの役割の大切さや、その奥の深さを感じ、そうした戸惑いは消えました。これまで壁紙や化粧板のデザインに携わり、最近では食品スーパーの野菜やお肉などの陳列棚に敷いてあるフィルムのデザイン製作を担当しています。たとえば「木目調」というだけでも年輪の間隔、曲がり具合、色、明るさなどその組み合わせの数は膨大ですが、その中から「これだ」というものを見つけ、お客様に採用されたときはとても嬉しかったです。

試行錯誤の繰り返しが大きな喜びに

普段の打ち合わせの中で、お客様が希望するデザインの内容については必ずしもハッキリしていないこともあります。たとえば、「柔らかい感じ」「日常に溶け込む感じ」「女性が安心できる感じ」など様々な表現をもって伝えられることがあります。それらを私たちデザイナーが形にしなければなりません。その作業はまさに「トライ・アンド・エラー」の繰り返しですが、努力を重ねた結果、お客様のニーズに「ピタッ」ときて認めていただいたときの喜びはとても大きなものです。

デザインセンターでの仕事は、自分の中から湧き出てくる発想力との勝負でもあり、なかなか頭に浮かばないときはどうしても時間がかかり、一人でパソコンの前で悩んでいることもあります。そんな時は、先輩や同僚、後輩の方々とともに、アイディアを共有したり、時には意見をぶつけ合って、いいものを作ろうとお互いが助け合い、新しいものを発見しながら仕事をしています。

未来のオカモト社員に向けたメッセージ

デザインセンターは、生活の中で実際に目にしたり、手で触れる製品について考える仕事です。これらのデザインは、必ずしもデザインそのものだけで目立つものでなく、脇役であることがほとんどです。それでも、さりげないデザインを通して自分たちの生活をより便利で豊かなものにできる仕事です。

決して華やかな職場ではありませんが、日々の暮らしの中にあるデザインに興味を持つ方々をお待ちしています。